『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」に学んでみました

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梅雨が明けたにもかかわらずハッキリとしない天候が続く今日この頃ですが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。Global Manager編集部のアラマキです。
またまた久しぶりの登場になってしまいましたが、今回は読者のみなさまに大切なご報告がございます!



以前よりGM本サイトやこちらのブログでご案内していた通り、この度GMがリニューアルされました!パチパチパチ〜。


”年4回発行のWeb情報誌というスタイルから、より更新頻度を上げてタイムリーに情報を発信していくWebサイトへ”、そんなコンセプトのもと敢行された今回のGMリニューアル。まずは一新されたトップページデザインにその変化を感じ取っていただけると思いますが、グローバルな舞台で活躍するビジネスパーソンの取材記事や人気連載コーナーといった従来からの要素に加え、新コーナーやFacebookページの創設など、新たな試みにもチャレンジしています。



と、私がここでゴチャゴチャと説明するよりも実際にサイトを見ていただいた方が何倍も伝わるかと思いますので、ぜひ新生Global Managerを以下URLよりご覧くださいませ!
http://webmagazine-globalmanager.com/



アラマキ的に新しい試みと言えば、「国境を越える若き挑戦者」というグローバルに活躍する若者を紹介する新コーナー(記事アップは8月上旬予定)のインタビュー・原稿作成を担当しておりますが、久々のがっつりとした原稿執筆ということでやや苦労しております(笑)。やはり常に書いていないとダメですね。「書くということについて書いて」いたころが懐かしい。。。頑張ります!
http://d.hatena.ne.jp/globalmanager/searchdiary?word=%BC%C6%C5%C4



そしてもうひとつの新機軸として、さきほども触れたように読者の皆様とのコミュニケーションの場としてFacebookページをオープンいたしました!

https://www.facebook.com/globalmanager.web


これからはこちらのページで編集部からのお知らせをアップしていきますので、ぜひFacebookのアカウントをもっている方は「いいね!」を押していただき、GM編集部からの最新情報を受け取っていただければ幸いです。(当ブログの運用は未定ですが、アーカイブについては今まで同様こちらのページでご覧いただけます)



さて、今回のアラマキブログは前回予告してしまったので(?)、『グレイトフルデッドマーケティングを学ぶ』という今年前半に話題になっていた書籍についてちょっとだけ触れてみますね。だいぶ時間が経ってしまいスミマセン!



普段ビジネス書の新刊をよくチェックされている方は、書店のビジネス書のコーナーで祖父江慎さんによるサイケデリックな装丁(クール! のひとこと)がひときわ異彩を放つ本書が平積みされているのを見かけたことがあるかもしれません。
「ほぼ日」でおなじみの糸井重里さんが監修をしたこの「ビジネス書」の主人公は、「グレイトフルデッド」というアメリカのロックバンド。日本ではあまり知られていないかもしれませんが、60年代のいわゆるヒッピーカルチャーの代表的なグループで、69年に行われた伝説の音楽フェスティバル「ウッドストック」にも出演しているアメリカンロックを代表するグループのひとつです。



「デッドヘッズ」といわれる熱狂的なファンをもつこのバンド、実はライブ会場でファンにテープレコーダーでの録音を許可したり(普通は、今も昔も厳しく規制されていますよね)、その録音したテープをファンの間で無料でシェアすることを推奨したりと破天荒なバンド運営手法をとっていました。にもかかわらず、全盛期には年間5000万ドルとビートルズよりもローリング・ストーンズよりも稼いでいた伝説的な存在である同バンドの(結果としての)マーケティング手法が、本書では現代のIT企業との対比で分析されています。



ここで面白いと思ったのは、グレイトフル・デッドという60年代のヒッピーバンドが自然とやってきたことが、「フリー」や「シェア」といった現代のマーケティング手法とリンクしているという点です。



ファンが録音した「海賊版」をある意味積極的に「出まわさせる」ことによって自身の音楽の良さをまず知ってもらい、のちに音質のいい正規版の販売やライブ代で収益を得る。これは、世界的ロングセラー『フリー』(クリス・アンダーソン著)でいうところの「フリーミアム」※の発想に近いものがありますし、口コミによってロイヤルティの高い「デッドヘッズ」というファンが自然発生的に生まれていく様は、TwitterFacebookといった現代のソーシャルメディアでの「シェア」という現象に重なります。
※新手のインターネットサービスなどに見られる、基本サービスを無料で提供して
まず顧客を集め、有料の付加価値サービスを提供することで収益を上げるビジネスモデル。



「ファン自身がマーケットを創っていく」というこの本で語られているグレイトフル・デッドのバンド運営スタイル。「ソーシャルメディア時代のヒットの根本」が40年も前のヒッピーバンドに(意図せざると)存在していたことに、ロックファンのアラマキとしては目頭がアツくなる思いで読ませていただきました(笑)。
西海岸で生まれたヒッピーたちの思想が一周まわりめぐって現代のITに色濃く反映されているのは、アップルで世界を制したスティーブ・ジョブスにも明らかですが、同様の視点から本書の指摘もなかなかに味わい深いと思った次第でございます。


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しかし、TwitterFacebookといったいわゆるソーシャルメディアもあっというまに日本の「お茶の間」レベルにまで浸透してきましたよね。(好き嫌い、功罪はあるかと思いますが)



このようなITサービスの進化は本当に日進月歩だと実感します。以前こちらのアラマキブログでも、iPodYouTubeの出現に「十年一昔」などと言っていましたが、あれからわずか4年ほどでこのような未来が来ようとは思いもよりませんでした。
http://d.hatena.ne.jp/globalmanager/20080529



自分自身もソーシャルメディアを比較的アクティブに利用している方だと思いますが、これからもこの流れには注視していきたいと改めて思ったアラマキでございました!



というわけで、GMFacebookページもファンのみなさまに「シェア」していただけるような魅力的なコンテンツを提供していきたいと考えておりますので、ぜひ「いいね!」を押して応援してくださいね。
という相変わらずの強引なこじつけで、今回は失礼したいと思います!



さて、次回はこれまた久々の(って、私が更新を止めてるからなんですが 笑)イイジマが登場予定です。
読者の皆様に衝撃の発表があるかも!?ないかも!?
お楽しみに!


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