あるインド人青年との心の交流物語


こんにちは。『GLOBAL MANAGER』編集部の岩楯です。

最近ようやく一人暮らしにも慣れ始め、自炊生活を楽しんでおります。心強いことに隣に座る牛原さんはお料理上手で、自分が我が家の冷蔵庫に眠っている食材を列挙すると、それを使った簡単料理のレシピを教えてくれます。そんなわけで、先週の木曜日は牛原さんに教えてもらった「大根と鶏肉の煮物」を作ってみました。
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我ながら美味しくできました。ただ、いくら愛情を込めて料理をしても、一人で食べると結構寂しいですね。。。とほほ。

「今日は5人もの人からネクタイについて指摘が・・・」

さてさて、今日は先週月曜に第30号特集の取材でお伺いしたリコー黒岩氏のお話から思い出したことをご紹介します。

第30号は、先週のブログでもお伝えしましたが「アジアで働く」をテーマに取材を進めております。いろいろな方が取材の候補者として挙がったのですが、リコーに勤める大学時代の友人 イケメンB君の紹介でインド駐在歴6年の黒岩氏に取材させていただくことができました。ありがとう、B君!やはり、持つべきものは友達です。

「インド」と聞くと、皆さんどんなことが頭に浮かびますか?最近だと「BRICs」や「スズキが進出して大成功」などでしょうか。黒岩氏の取材では、「へ〜」「知らなかった!」と思わず言ってしまうエピソードをいろいろと聞くことができました。例えば、インドの人は「何でもNo.1が好き」などなど。次回の特集記事を読めばインドの見え方が変わるかもしれません。ぜひぜひ期待していてください。

実を言うと自分は、韓国にいる時の寮のルームメートがインドの方でした。もう一人日本人がいて、狭い部屋に3人でギュウギュウな感じで暮らしていました。そのインド人のルームメートはとてもフレンドリーで、インドの実家から送られてくる自家製のお菓子を頻繁にくれるいい奴でした。しかも、自分が統計学の宿題で困っていると、よく助けてくれました。さすが数学に強い国の方です。

しかし実際のところ、彼とそんな風に仲良くなれたのは、ある出来事があってからでした。

それは、彼がバトミントン中に怪我をしてしまったときのことです。彼は、週に一度他の部屋に住むインド人の友達とバトミントンに出かけていました。するとある日、自分ともう一人のルームメートが部屋でくだらない話をしていると、足を引きずり痛々しい姿で彼が帰ってきました。「ど、ど、どうしたぁ〜?」と聞くと、足を捻ってしまったとのこと。かなり痛むらしく、すぐに苦悶の表情を浮かべてベットに横になってしまいました。

そこで、自分ともう一人のルームメートは、夜の街に湿布と包帯を買いに行きました。もう既に薬局は終わってしまっており、近所のコンビニしか開いていませんでした。「さすがにコンビニに湿布と包帯は無いだろう」と期待半分でLG25というコンビニに入ると湿布はなかったものの、冷却スプレーと包帯がありました!ナイスです。とりあえず、それらを買って大急ぎで部屋に戻ったのでありました。

冷却スプレーで患部を冷やし包帯で固定してあげると、安心したらしくすぐに寝てしまいました。約一ヵ月後に彼の足は完治したのですが、その間に部屋の雰囲気がとても良くなっていくのが感じられました。自分と彼は、英語で意思疎通ができたものの、もう一人の日本人ルームメートは英語が苦手で、逆に彼は韓国語が苦手だったので三人で話す機会がほとんどありませんでした。なので、怪我をする前は「仲は悪くないが、打ち解けていない」雰囲気が部屋中に漂っていました。

しかし彼の怪我をきっかけに、彼自身が頼んだわけでもないのに二人の日本人ルームメートが怪我を心配し、応急処置をしてくれたことに何か熱いものを感じたらしく、一気に打ち解けることができました。

一番嬉しかったのは、彼が夏休みに帰郷する直前に「髪型をお前みたいな坊主頭にしてくれ」と言ってきたことでした。そこで、部屋に新聞紙を敷き"Barber216"(その当時216号室に住んでいました。)と称して、彼の頭を"Japanese マルコメstyle"にしてあげたのでした。その後、二人で記念写真を撮り、彼はその写真を携え、インドに帰郷したのでありました。

ちなみに、その後他の部屋に住むロシア人とかマレーシア人までもが"Japanese マルコメstyle"にしてくれと部屋にやって来たは、まさに想定外でありました。

話がだいぶまとまらなくなってきてしまったのでまとめますと、今日お伝えしたかったことは、

「坊主頭は世界に通用する」ということではなく、「国籍や言葉が違っても、結局人間同士は心と心で通じ合うことができる」ということであります!

そんな感じで。岩楯でした〜

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