十二夜

*[編集長Y]十二夜

先日、歌舞伎座蜷川幸雄演出の『十二夜』を観に行って来ました!シェイクスピア原作の『十二夜』がどんな風に歌舞伎で上演されるのか、非常に楽しみにしていた舞台です。直前の海外出張のせいで時差ぼけが心配だったのですが、深い眠りに誘われることもなく大変楽しく観ることができました。2年前の初演時より「さらに観やすくなっていた」とはご一緒した方の談。


幕があくと、和楽器ではなくチェンバロの音色が・・・遣欧少年使節みたいな衣装の子供たちが並んで歌を歌って・・・という感じで、ここが歌舞伎座とは信じられないくらいのシェイクスピア色だったのですが。。。お話が始まると、そこはすっかり歌舞伎の世界。早変えなど歌舞伎独特の手法もふんだんに盛り込まれています。


が、ところどころ音楽や装置などにシェイクスピアの香りも感じさせ、しかも違和感なくストーリーを楽しむことができました。和と洋を組み合わせて、新しいものを作る・・・というところで、『GLOBAL MANAGER』第22号〜「Change Agent」でご登場いただいたザ・ウィンザー・ホテルズインターナショナル代表取締役社長の窪山哲雄氏の言葉を思い出しました。


「和魂洋才」と「不易流行」


ハード面はより新しく優れたものを取り入れるが、ソフト面は日本人の感性やメンタリティーを活用する。また、変えずに守るべきものと変えるべきものを見極める。といったことをお話してくださいました。


ホテルと歌舞伎。


ちょっと違うかもしれませんが、和と洋の融合というところで共通するものを感じました。来年のサミットは窪山氏が運営されているザ・ウィンザーホテル洞爺で開催されますが、ここでも和魂洋才のすばらしいおもてなしを体現されるのではないでしょうか。誌面では窪山氏は、世阿弥の「花伝書」について「ホスピタリティーの原点がある」ともおっしゃっていました。きっと日本のすばらしいおもてなしの心が世界の要人やメディアを通じて発信されるに違いないと信じています。



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