Jackくん


こんにちは。『GLOBAL MANAGER』編集部の岩楯です。

今日は、ほんとに久々に晴れてますね。「今日が週末だったら、洗濯物して、布団を干せたのに・・・」なんて主婦みたいなことをついつい考えてしまう今日この頃です。最近布団を干していないので、ぺったんこです・・・

さてさて、先週の水曜日からアメリカ人のJackくんが『GLOBAL MANAGER』編集部の所属する広報渉外部にインターンとして研修に来ています。

「Jackです。Cool Bizです。」

今年の秋から大学生になるピチピチの若者で、高校で熱心に勉強したという日本語で日々奮闘しております。そんな彼の姿を見ていたら、その昔、自分が韓国のテレビ局で一週間インターンしたことを思い出しました。

それは、韓国留学中の出来事でした。ある日突然、履修していたジャーナリズムの先生が「来月から一週間KBS(Korean Broadcasting System)に行ってもらうから」と言い出し、その場でインターンをすることが決定してしまったのです。まさに「晴天の霹靂」であります。

困ったことに、その当時韓国語がほとんど話せませんでした(正直なところ今もたいして進歩しておりません・・・Jackくんを見ていると、彼はあの頃の自分より、よっぽど立派です)。そんな状態にもかかわらず、岩楯はテレビ局の現場に送り込まれてしまったのでした。

かなりビビった自分は先生に、「韓国語が話せないんです・・・だから、インターンは無理だと思います・・・」と半べそをかきながら相談したものの、「大丈夫。誰かきっと英語が話せる人がいるから」と取り合ってもらえませんでした。

そして、やってきましたインターン初日が。幸いなことに、他のクラスメートも同じ時期に同じ番組にインターンとして送り込まれていたので、一人ぼっちにはなりませんでした。

自分が送り込まれた番組は、「追跡60分」という報道番組でした。日本で言うところの「報道特集」といった感じの番組です。シブいです。

まずは番組スタッフのいる大部屋で自己紹介を兼ねて挨拶をし、黄(ファン)プロデューサー率いるチームに引き取られました。

黄(ファン)プロデューサー率いるチームは、その週が放送予定日になっていたので、ほとんどの仕事は地下の編集室での編集作業でした。

で、自分は何をしていたのかというと、ただ「見学」してました。。。他のクラスメートは、ある市場での潜入調査で、実際に隠しカメラを付けて潜入を試みさせられていた頃、自分はただただ編集作業を眺めておりました。

やはり言葉ができないというのが一番のネックだったようで、何も仕事の指示を出せなかったのだと思います。そんな全くチームに貢献しない自分でしたが、かならず食事や休憩に行くときには、誘ってくれ、いろいろと話しかけてくれました。ほんとに優しい人たちでした。

また、ADの金(キム)さんは、過去の番組ビデオがストックしてある資料室や特殊なカメラのある部屋に連れて行ってくれ、あるときは「サボってきて良いよ」と音楽番組の収録にこっそり入らせてくれたりもしました。

そんな調子で無事一週間を乗り切ったのでした。放送当日はとても楽しみにテレビの前で待機していたのですが、あまりの疲れで気づいたら居眠りしていて、見逃しました・・・なんてことでしょうか・・・

このインターンを経験して気づいたのは、「言葉が通じずとも、一緒に働く(実際には働いてませんが・・・)と心は通じ合える」と言うとことであります。

実際、このインターン中にお世話になった別のAD朴(パク)さんとは数年後に道でバッタリ会い、「久しぶりね〜もちろん覚えてるわよ〜」と言ってくれました。

そんな自分の経験から、Jackくんが無事帰国するまで温かい目で見守りたいと思う岩楯でした。

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