ボランティア活動


こんにちは。『GLOBAL MANAGER』編集部の岩楯です。


突然寒くなってきましたね。皆様「冬将軍への備え」は万全でしょうか?自分はこの坊主頭ゆえ、よく「頭は寒くないの?」と聞かれます。が、無問題です。だてに坊主頭で5年は過ごしておりません。国内外の厳しい風雪に耐えてまいりましたから。。。しみじみ。

「これがその5年間、国内外の厳しい風雪に耐えた坊主頭です」


さて、そんなお話はさておき、今日は先日個人的に参加してきたJICA主催の「ワン・デイ・ボランティア」のお話をしようと思います。


このボランティアは、JICAが毎年行っている「青年招へい」プログラム(=途上国の若者を日本に招いて研修を行うもの)の一環として行われているものです。


具体的には、

途上国の若者と一緒に日本の町を散策しながら、電車の乗り方から買い物の仕方まで、実用的な日本語を教えるボランティア
JICA Websiteより

です。


自分が参加したのは、「アフガニスタンからの青年」のボランティアでした。(アフガニスタンについての詳しい情報はこちら
このボランティアは年に数十回あり、一年に一度事前登録をします。確か今年の初めだったと思うのですが、「普通に生活していたら絶対に会えない人に会おう」と思い、アフガニスタンの回を希望した記憶があります。(し、し、シブイ。。。)そして、今回その希望が叶い、アフガニスタンの方と『東京散策』に出かけることになったのです。


今回自分が担当させていただいたのは、マティさんという高校教師の方でした。歳は自分より若干若いのですが、外見は自分の方がずっと若く見えました。彼もそのことに気づいて、笑っておりました。(ちなみに、自分はいつも「オヤジ顔」に見られ、社内のある方には「おい オヤジ」と呼ばれております・・・とほほ。)また、根暗な自分とは対照的にマティさんはとてもフレンドリーな方で、初めは若干緊張していたものの、お互いすぐに打ち解けることができました。(この歳になっても人見知りが激しくて・・・ええ。)


JICAの施設内で食事を取り、「いざ東京散策へ!」という話になったのですが、マティさんは敬虔なイスラム教徒ゆえ、ぜひ近くにあるモスクに行ってみたいということになりました。そのモスクに行く途中、マティさんはイスラム教について熱心に説明してくれました。「ならばこちらも!」と『英語で話す「日本」Q&A』(講談社インターナショナル株式会社/編著 翻訳情報センター/編著)を読み、蓄えた日本についての知識を披露してみたものの、マティさんを「なるほど〜」と言わせるだけの説得力がありませんでした。何が原因だったのかは、はっきりしていました。それは、マティさんの語る一言一言は彼の「実生活」から出てきているのに対して、自分の話は、あくまでも「本の中」から出てきているものだったのです。それゆえ、マティさんにちょっと突っ込まれると立ち往生してしまうことがしばしばでした。それゆえ、これからは「自分自身がもっといろいろと出かけていって、直接体験して、それを自分の言葉で伝えられるようにしよう」と反省しました。


そんなことを考えていたら、入団(当方は財団法人であるため、「入社」ではなく「入団」になります。なんだかプロ野球みたいですよね。)前に読んだ『GLOBAL MANAGER』第23号掲載の明石 康氏のインタビューを思い出しました。そのインタビューでは、「自国についての知識の重要性」について貴重なご意見を頂戴しております。外国人を相手にする方なら必ず一度はぶつかる壁だと思います。今まさにその壁にぶつかっている方がいらっしゃいましたら、ぜひそのインタビューを読んでみて下さい。参考になるはずです!


『GLOBAL MANAGER』第23号バックナンバーはこちら


そんな感じで、また来週〜