「ネイティブ・スピーカー」コンプレックスは崩せるかも!?


こんにちは。本日は伊藤が当番です。


今週火曜日の牛原さんのブログ。
「マスクは美容によい!」
お肌に良い身近なケアには目がない伊藤です。
12月はマスクをつけて生活しようと思います。


本日は弊誌Gmでもコーナーをお持ちの船川氏著書のお話です。


『GLOBAL MANAGER』編集部員になりGmで担当したコーナーの一つが
船川氏の「船川淳志が聞く! 世界標準、ビジネススキルの磨き方」でした。
※23号より連載開始。過去の記事(第23号〜第26号)をWebにて公開中
<興味のある方はこちら↓からGmバックナンバーへ>
http://www.toeic.or.jp/ghrd/gm/back.html


NHKビジネス英語講座や多くの著書でご活躍の
船川氏ですが、私にとってはテレビでお見かけする偉い方という
イメージがありご無礼がないようにしなくてはと
少し緊張したメールのやり取りとなりました。
そんな船川氏はメールへのレスがとても早く、
文面からは意外と気さくなお人柄なのではと思える一面があったりと
28号の取材でお会いするにあたり、
私は一人ワクワクとお人柄の想像をしていました。


そんな「船川氏とはどんな方なんだろう」という素朴な疑問から
編集部の本棚に置かれていたこの本を手にしました。
船川氏著書の『英語で仕事をする人の思考力と対人力』です。


私はこの本を通勤の往復時間を使って読むことにしました。
最初の数ページで「うんうん、ふ〜ん」と
納得しながら読みふけってしまいました。
私の心に一番印象深く残った箇所は26ページ目で
出てきた『国際英語』のお話です。
うまく説明できるかわからないので、ちょっと引用させてくださいませ。

What is the language which is most commonly spoken on this planet?と
私は参加者に質問した。中国語、スペイン語などの答えが出たあと、
The answer is "Broken English."と述べてから(もちろん、これは国際ビジネスジョークとして紹介して)
In other words, Global English or International English.と説明した。


そして、英語のネイティブ・スピーカーの参加者とノン・ネイティブ・スピーカーの
参加者に、それぞれ手を上げてもらった。400人の参加者の3割が前者、あとの7割は後者、
つまりノン・ネイティブ・スピーカーたるアジア、中東、ヨーロッパの参加者(イギリス以外の)であった。・・・・・・・・・・・


Remember. We are the majority in the global business alina. ・・・・・
われわれは「ブロークン・イングリッシュのネイティブであり、「国際英語のネイティブ」なのだ。


船川氏著『英語で仕事をする人の思考力と対人力』より


船川氏は本の中で、私たちは「正しい英語」を使用しようと思うがあまり
「ネイティブ・スピーカー」コンプレックスに陥ってしまっているのではと
書かれています。その原因を的確に分析され、そして解決策も提示されていたのですが、
それを読みながら、私が抱えていた問題はきっとこれだ!と思いました。


そして私と同様、多くの方々がこの「ネイティブ・スピーカー」コンプレックスを
体験したことがあると思います。アイディアはいいのに
なぜかプレゼンテーションでは極度の緊張でうまくいかないなんて
体験はあるのではないでしょうか?


自分の意見を伝えようとする前に、英語を話す恐怖心のようなものに
駆られてしまった経験があったなと自分の学生時代を振り返りました。
私の英語スキルアップの前に立ちはだかっていた壁は
「ネイティブ・スピーカー」コンプレックスだったんだと改めて認識しました。
そしてこのコンプレックスはある一定の英語スキルを身につけた
多くの人が超えなくてはならない壁のようなものだと思いました。
この壁を越えないと一ランク上の英語スキルが実につきにくく、
そしてビジネス界でのコミュニケーションがうまくいかなくなる原因でもあると思います。


長年抱えていた問題と解決策が当たり前のことのように「サクッ」
と書かれていたのでとても素直に受け止めることができました。
原因を分析して理解し、自分のものにするということは
アドバイスや、打開策、解決策をスムーズに受け入れることが
できるようになるのだなと思いました。
そして結果的にはレベルアップのために立ちはだかる壁を
超えるためのエネルギーになるのだなと思いました。


ここでお伝えした内容は、ほんの一部なのですが、
この本にはグローバルマネジャーになるために欠かせない要素が
いくつも入っていましたよ。


グローバルマネージャーとは若干遠いところにいる私にとっても
英語を使って国際人として日本人として、
自信をもってコミュニケーションができるようになっていきたい
という壁を越えるヒントとなりました。


なによりも「とりあえず、頭に浮かんだら、間違えてもいいから言葉にしてみよう。
間違ってしまったら、笑顔で流そう」なんて勇気が湧きました。


グローバルでの活躍を考えている方には楽しんでいただける本だと思います。


本日は以上です。