はじめまして。編集人のSです。


編集人のSです。今回からブログを書くことになりました。よろしくお願いします。
この夏に、岩楯青年が「グローバルマネージャーもブログをやったらいいと思うんですよ〜」と最後の方をハングル調で言い出した時に、私の頭の中には大学時代のサッカーの同好会の同級生が20年ぶりに独身に戻って寂しさを紛らわす為に始めたブログしか存在せず、それが当時の暴露話ばかりなので今一話に乗り切れなかったものでした。それでも何やかやとありながらもスタートしてみると、みんな楽しそうに書いているので、僕もやってみるかといったところです。


何を書こうかと考え始めたときに、目にしたのが、「グローバルマネージャー」の対談コーナーでお馴染みの船川淳志氏の最新刊「ロジカルリスニング」でした。実は、なんと近々に船川さんが編集部にいらっしゃることになり、だからというわけでもないのですが(強く背中を押されたのは事実ですが)ご本を読ませていただきましたので、簡単にご紹介しましょう。Global Manager Websiteでもご紹介中


先ず、ロジカルリスニングとは「相手の話を聞きながら、相手の頭の組み立て方とその意図を理解する」論理思考と聴く技術の統合スキルであると定義されています。そこには次の4段階があるとのこと。


ステップ1 Thinking:自分の頭の中で「ものごと」を組み立てることができる
ステップ2 Logical Speaking:自分の頭の中で組み立てたことを相手にわかりやすく伝えることができる
ステップ3 Logical Listening:相手の話を聴きながら、相手が頭の中で組み立てたことを理解することができる
ステップ4 Collaboration:複数の相手とお互いの考えを交換、共有しながら、問題解決や新たな考えを共創することができる


人の話はよく聴くほうだと漠然とした自信があった私ですが、そこまで深く考えて聴いてはいなかったことは認めざるを得ません。また本のタイトルがリスニングになっていますが、全般を通してコミュニケーションの重要性を訴えています。船川さんが忘れえぬフレーズとして紹介しているのが、アンソニー・ロビンズという人の「Communication is response, not intention:コミュニケーションは発言者の意図ではなく、受け手が決める」というもの。これは私も脳裏に刻もうと思いました。今までに「そんなつもりじゃなかった」と言い訳じみたことを何度つぶやいたことか。受信と発信がうまくいってこそのコミュニケーションですよね。


本の中では「ロジカルリスニングに必要な思考力を鍛える」「ロジカルリスニングの実践」「かみ合う議論をする為に必要なこと」「集団の中でのロジカルリスニング」と章が進み、最終章では「ロジカルリスニングを超えて」として、「間」の重要性を船川さんが取り組んできた武道、哲学の観点から解説しています。この辺りは思わず唸らされ、コミュニケーションの奥深さを思い知らされました。


単なる傾聴スキルを超えた新しい概念の提唱ともいえる硬い内容を、現実的な事例を豊富に示しながらわかりやすく解説しているだけでなく、随所に話を理解しやすくさせる工夫が施された一冊です。ご一読をお薦めします。


イヤー、初のブログということで、ずいぶん真面目な内容に終始してしまいましたが、次回からは、もう少し柔らかめにいきたいと思っているSでした。


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