転職したら天職だった


こんにちは、編集部の牛原です。

第29号の取材が一通り終わり、現在は原稿確認の日々です。取材した内容が実際に文字になったとき、ジンワリと喜びを感じます。取材の情景を思い浮かべつつ、仕上がった原稿に目を通します。あらためてそうだったな〜と思い返したりして。しかし浸ってばかりもいられず、一方では第30号の準備が着々と始まっています。同じサイクルの中にいると一年があっという間に過ぎてしまう気がします。今年も気づいたらもう3月。桜のシーズンですね。

さて、今日は友人Mの話を紹介します。

友人のMは、一昨年長年勤務した会社を退職しました。会社ではそれなりに昇進し、部下も持ち、海外出張もこなし、充実した日々を送っているように見えたのですが、あっさり辞めてしまいました。退職後いったい何を始めるのかと見守っていたところ、介護士の資格を取り、今はそっち方面でフル回転でがんばっているとのことでした。長年の友人として、Mがそっち方面に進むとは夢にも思っていなかったので、驚きはひとしおでした。

先日久しぶりに会うことになり、これはきっと愚痴の嵐かな・・・、と若干覚悟をしていたところ、意外な反応が帰ってきました。確かに実務は相当ハードで、数ヶ月で頚椎を痛めたなどの武勇伝はありましたが、実のところ「毎日楽しくてたまらない!」というのがMの本音。どうやらこれは天職にめぐり合ったらしい。介護を通して人と接し、会話することがとても楽しく、やりがいを感じるそうです。ただひとつのジレンマは、お給料が安い。かつてと比較すると、うん分の1。これだけハードで、かつ、今後ますます需要のある大事な仕事が、とっても「安く」評価されているのが現状です。最終的に「これってなんか納得いかないよね!」というところで話は終わりました。Mは実務をあと数年こなし、ステップアップすべく勉強中です。なんだか、けなげに頑張っているかつての同級生を、応援しないではいられない。久しぶりに会った友人がえらく大きく見えました。

しかし、「人って本当に変わるもんだな〜」と、妙なところでも感心させられた牛原でした。

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