"CSR"とは


こんにちは。『GLOBAL MANAGER』編集部の岩楯です。

桜の木もだいぶ花が散り、緑色になってきましたね。この時期になると、ちょうど誕生月で一歳年齢を重ねることもあってか「ああ、春なのね」とおセンチな気分になってしまいます。ぽっ。

「さて、私はどこでしょう?」

さてさて、最近気になっている言葉があります。それは、『GLOBAL MANAGER』第28号にご登場いただいた富士ゼロックス 小林陽太郎氏も積極的に取り組まれた"CSR"であります。

既にご存知の方も多いと思いますが、"CSR"とはCorporate Social Responsibilityの頭文字をとったもので、「企業の社会的責任」と訳されます。

正直なところ"CSR"と言われても、まったくピンときていませんでした。知ったフリをしておりました・・・そんな折、編集長から「世界銀行CSRセミナー」に参加する機会をいただきました。(ありがとうございました!)

このセミナーは3回シリーズで、昨日2回目に行ってきたのですが、2時間強のセミナーがあっという間に終わってしまうくらい面白いです。ホントです。

内容を簡単に申し上げますと、「企業が途上国(アフリカなど)をマーケットにしたビジネスを通して貧困削減へ貢献し、さらに継続的にそのビジネスを続けるためのポイント」であります。シブい・・・

元々、自分がウガンダの少女の里親になったのも「途上国のために何かしたい!」という熱い思いがあったからでした。なので、このセミナーで取り上げられる事例の一つ一つが自分にとっては興味深いものばかりです。

昨日のセミナーでは、実際に途上国でCSR活動を展開している企業のケースが4つ紹介されました。一番自分の興味を引いたのは、2004年にケニアのナイロビに進出した「コロちゃんコロッケ」(コロちゃん株式会社)の事例でした。

海外事業部のエルンバ部長(日本語がものすご〜〜くお上手でした)がアフリカ進出の経緯や現状をお話してくださいました。そのお話の中で、一番印象的だったのが「アフリカに変化を起こすには言葉ではなく行動である」という言葉でした。

アフリカというと、「貧困」や「病気」などのネガティブなイメージが多く付きまといますが、それはあくまでもメディアによって作り上げられたもので、実際はそれほど状況は悪くないそうです。また、もともと「年がら年中ジャガイモ」とエルンバ部長がおっしゃるくらいジャガイモが豊富に取れる環境なんだそうです。知りませんでした・・・

現在は、店舗売りだけでなく小型トラックでの移動販売も展開し、また工場を建設して現地の人を雇いコロッケを作っているそうです。さらに、日本の工場ではほぼすべて機械で行っている工程を、アフリカでは手作業を入れて現地のやり方に合わせているとのことでした。

お話をまとめさせていただきますと、途上国で"CSR"活動をするには、「コロちゃんコロッケ」のケースを例にすると「工場で雇う」(=現地の人が参加できる)、「工場での工程に手作業を入れる」(=現地の特徴に合わせる)、「移動販売をすることで売り上げアップを図る」(=持続可能である)の3つがポイントなのであります。

セミナー後にエルンバ部長とは名刺交換をさせていただいたので、いつか『GLOBAL MANAGER』でインタビューさせていただきたいなぁと思っております。また、「コロちゃんコロッケ」の動向もぜひチェックしていきたいと思ってます。

そんな感じで。岩楯でした〜

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