「監視カメラ」について


こんにちは、編集部の牛原です。
突然ですがみなさんは、イギリスが世界有数の監視カメラ大国だということをご存知でしたか?
私は、今朝のニュースで初めて知りました。
現代西洋社会というのは個人のプライバシーや人権を尊重し、ことにイギリス人は特にそういったことには敏感だと聞いたことがあったので、ちょっと驚きました。

ニュースの内容はというと、

イギリスは監視カメラを犯罪抑止効果に活用してきたが、最近では抜け道を探しそこを狙って犯罪が行われるので、監視カメラと犯罪者の“いたちごっこ”になっている

ということでした。

監視カメラは都市部に多く設置され、ロンドン市内は繁華街、住宅街と、道を歩く際に上を見上げれば、相当数のカメラの存在に気が付くそうです。犯罪が起きるので、監視カメラが高性能になり、犯罪者は更にその盲点を探る・・・ホントいたちごっこですね。

イギリスにおける監視カメラ設置増加の契機は、9・11米国同時多発テロ以降と見られていますが、それ以前に「バルガー事件」がきっかけとも言われているそうです。幼いバルガー君がショッピングモールから連れ去られ、殺害された事件で、現場近くの監視カメラの画像が決めてとなり、犯人が逮捕されたそうです。ちなみに犯人も10歳の少年だったそうです。

日本はこのことに関してかなり後進国だと書かれた記事を見つけました。
実際日本でも監視カメラの映像から犯人が特定できた事例がいくつもある中、新宿に若干設置されていますが、街中にはまだそんなに見かけませんよね!?

私事になりますが、今住んでいるところのゴミ捨て場に不法にゴミを捨てる者がいて、そのゴミ処理代を住人で均等割して払うことになりました。今後の改善策としてゴミ置き場に監視カメラを設置しましょうという案が出たところ、「プライバシーの侵害だ」などという意見が多数出ました。結局抑止的な偽監視カメラの設置と、ゴミ捨て場のドアに鍵をつけるという2つの策をとることでこの件は収まりました。しかし、個人的にはゴミ捨て場で「プライバシー」というのはなんだかおかしな感じがしました。ゴミ捨てるだけだし・・・。


管理されるのも管理側の倫理観に不安を感じたり、また、何に対してもプライバシーというのも自分本位な感じがしたり・・・賛否両論いろいろ意見があると思います。悲しいかな日本はもう決して安全な国とは言えません。それなりに自衛するなりして、公衆の場では特に緊張感をもって生活しようと思う牛原でした。

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