―夏休みをいただきました。―

『GLOBAL MANAGER』編集人のSです。

暦の上では立秋を過ぎたのですが、例年の事ながら、体で感じる季節感としては夏の真っ只中という感じですが、皆さん、「夏ばて」していませんか?「汁無タンタンメン」でも食べて乗り切ってくださいね。

こんなに暑いのだから、というより2〜3ヵ月前から決めていたのですが、夏休みを頂戴しました。アメリカやイギリスのビジネスマンだと2週間位とる人が多いそうですが、フランスやイタリアだともっと長いのでしょうね。期間にはそれぞれの文化もあるでしょうから、良いの悪いのと言うつもりはありませんが、日本だと1週間という方が多いですかね?私にとっては、これ位の方が仕事の全体的な調整や旅行の費用などから総合的に言って丁度よいのではないかなと思います。年末年始、ゴールデンウィーク、盆休み、それに秋にも一度1週間ほどの休みがあると、日本の春夏秋冬を楽しめてリフレッシュにもなってとても良い気がします。

今年は昨年に引き続き、山形と宮城を山越えしながら温泉に入ってきました。写真は蔵王の鳥兜山からの雄大な景観。こういう景色を眺めていると心が洗われて、些事にこだわらずにポジティブな自分を取り戻せるような気がします。けれども幸せは長続きせず、こんなに素晴らしい景色を見せていてくれていたのに、山の天気と何とやら、この後1時間ほどして、有名な「お釜」に到着した時点ではガスっていて数メートル先も見えないほど。おまけに強風で、レストハウスから数十メートル先の展望台までの間に遭難するかと思いました。

猫背である以前に姿勢の悪いことが良くわかる。これでは首も凝るはずだ。

今回の旅行の一押しは、あまり有名とはいえない「赤湯温泉」です。山形市から米沢市に向か上山温泉の少し南にあって、この辺りは置賜盆地といいます。蔵王周辺にある山形・宮城両県の有名な11湯の一つに数えられています。900年の歴史を誇っており、その昔は米沢藩の殿様もお入りになったとか。

お湯はしっとりとした上質な含硫黄・ナトリウム・カルシウム・塩化物泉ですが、この温泉の一押しのポイントは温泉街に酒井ワイナリー、佐藤ぶどう酒、大浦ぶどう酒などワイナリーが数箇所あること。これなら車で移動する必要がないので、気軽に散策しながらゆっくりと試飲できるわけです。店番は決まって気の良いおばちゃん。試飲グラスにたっぷりと注いでくれる。「ちょこっと注ぐのが苦手でね〜」と、確かにぼこぼことこぼしながら、、、

赤は、マスカットベリーAというブドウから作られたワインがいい味を出していました。白は「甲州」というやつ。これは前回のこのブログでもご紹介した山梨のブドウですが、ここ赤湯にも「赤湯産甲州種」があるのです。何でも今から約300年ほど前に、この地では甲斐の国から金鉱を掘る人々を招いていたそうで、その人たちがブドウの苗木を持ち込んだらしい。勿論その頃は生食用でありましたでしょう。赤湯でも古いワイナリーは明治25年創業といいますから結構歴史を持っているのです。


山形県にもワイナリーが多くありますが、今回訪れた県南方面には、結構レベルの高いワイナリーがいくつかあることがわかりましたので、いずれ調査の上このブログでご紹介いたしましょう。ジャパニーズワイン応援団のSでした。