ある贅沢な金曜日の話


こんにちは。『GLOBAL MANAGER』編集部の岩楯です。

今日、久しぶりにお昼を食べに外に出てみて思ったのですが、気温は暑いものの日差しはかなり秋っぽくなりましたね。やはりこの季節が一番過ごしやすくて好きです。

「そろそろ素顔が公開されるかもしれません・・・えっ 見たくないですか?が〜ん」

先月末の平日に夏休みをいただきました。「平日だからこそ行ってみたい場所はどこか??」と思案した結果、築地市場に朝からお寿司を食べに行くことにしました。

おととし、外国からのお客さんを連れて土曜の朝に行ったところ、目的のお寿司屋さんの前には長蛇の列が・・・その時は、結局3時間待ってようやくお寿司にありつけたのでした。

そんな経験から、「つぎ行くなら平日じゃ」と心に決めておりました。そして、この夏、そのチャンスが巡ってきたわけです。バッチこ〜い。

その日はあいにくの雨でした。しかし、よくよく考えてみれば、雨のせいでお客さんが少ないかもしれないと、ひとりニヤニヤとしながら築地市場場内のお寿司屋さんに向かったのでした。きっと周りにいた人には、ちょっと怖かったかもしれませんね。が〜ん。

しかし、お店に到着してビックリ。雨にもかかわらず、20人程度のお客さんがすでに列を作っていたのでした。前回の苦い思い出がよみがえる中、観念して列の最後尾に並んだのでした。

列に並んでいると、聞こえてくるのは日本語以外の言語がほとんどでした。英語に始まり、中国語、韓国語などなど。外人さんだらけだなぁ〜と思わずつぶやいてしまいました。さらに、お店の前に貼ってある「順番待ちの際の注意書き」も数ヶ国語で書いてあるのを見ると、外国の方が来るのはもう当たり前のことなんだなと納得してしまいました。

2007年5月23日の産経新聞「観光名所「ツキジ」 外国人に見せる?見せない?」によると、築地市場には1日約500人の外国人が訪れているそうです。

確かにお寿司屋さんの行く途中や帰り道で、器用に箸を操ってうどんをすする外人さんや、店先で品定めをするシブ〜い外人さんを多数見かけました。

さてさて話しを元に戻すと、お店の前で待つこと40分。ようやくお店の中に入れました。すると、当たり前ですが、店内は外人さんだらけであります。

「外人さんにも食べられないものはあるはず。ならば、板前さんは彼らとどうやってコミュニケーションするんだろう」と注意深く見ていると、ここ築地市場場内のお寿司屋さんにもグローバル化の波が。

素敵なことに、板前さんは必要に応じて「ノー シェル?(貝類はだめ?)」のように英語を使っていたのでした。そして、外人さんたちも帰り際に日本語で「ゴチソウサマ。オイシカッタ。」と言っている姿を見て、熱いものがこみ上げてきてしまいました。まさに食を通した国際交流であります。

自分も美味しくお寿司を食べ終え、駅に向かう途中「地球上にいる限りグローバル化の波からは逃げられないのね」と珍しく真面目な事を考えたのでした。

最近はそんな感じの岩楯でした。

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