*[近松より]世界中の人に笑顔を

globalmanager2008-01-18

*[近松より]世界中の人に笑顔を

1月も半ばになってしまいましたが、
明けましておめでとうございます!
今年も何卒、『GLOBAL MANAGER』をよろしくお願いいたします。


皆様の年越しはいかがでしたか?
私は都内でカウントダウンをして明治神宮へ初詣に行きました。
運よく、あまり人のいない時間帯だったのもあって、
自然がいっぱいの参道を歩きながら、
スッキリとした気持ちで新年を迎えることができました。


また、今年は厄年のため厄払いにも行ってきました。
堀の内妙法寺が有名だと聞き検索してみると、
URLがhttp://www.yakuyoke.or.jp/と、大変わかりやすいご利益です。


遅めのスタートだったため、儀式が終わった頃には
日が落ちかけていたのですが、
改めて、お寺ってきれいだなぁと感じて写真を撮ってきました。
久しぶりに日本人らしさに触れたような気がして、
ちょっとしたことから、自分が知らないうちに背負ってきた
バックグラウンドを確認するものなのですね。


このバックグラウンドというものは、
生まれ&育ち、経験を含めて本当に人それぞれです。
その開きが大きいほど、刺激的でステキな化学反応を引き起こすと
私は信じているのですが、ポジティブな反応を引き出すのが
意外と難しいものです。


友人関係ですと、お互いの強い部分や弱い部分を理解し、
互いに許したり頼ったりもできるし、
そもそもあまりに違うバックグラウンドだと出会わないなんて事も。
でも、仕事上の関係ではいくらでも出会いますし、利害関係も絡んで
難しいことも多いのではないでしょうか。


組織として力を発揮しようとするなら、
異なる背景(性別、年代、国籍その他)の違いを統合したり
うまく利用しなければ、いい結果が得られないのは確かです。


戦後復興期には、みんな一丸となって欧米列強に追いつけとばかりに
目標を共有してきた結果、大成長を遂げた日本ですが、
今は、BRICsVISTAの国々に追われる立場となり、
次へのブレークスルーっていったい何なんだろう、
と考えずにはいられません。


少し前に、ベストセラー『女性の品格』の著者である
坂東先生の講演を拝聴したのですが、
著書の主な読者は20代前半の女性だそうです。
男性と同じ土俵で働く女性のロールモデルが少ないなか、
人手が足りないから働いてほしい、
人口が少ないから子供を生み育ててほしい
という両極端な要求を敏感に感じ取ったのは、
若い世代だったのでしょうか。


また、あるシンポジウムで、ある講演者が、
従来の「正社員」というものを
以下のように定義していたことが興味深かったです。


【正社員5点セット】
1.どこでも行きます
2.いつでも働けます
3.何でもやります
4.60歳まで働けます
5.優秀です


これまでは、この5つを携えて働いてくれる方が多くいたかもしれませんが、
今後、そのような働き方を進んでしてくれるのは、どれくらいでしょうか。


その点について、早くから対応をしてきた会社がダイキン工業です。
30年も前から定年延長や重度身障者の雇用を進めてきています。
もちろん女性の雇用にも様々な工夫があるようです。
ここでは、正社員5点セットではないけれど、
「若者、男性、日本人、健常人」という枠にとらわれないことを
意識しています。


善意からとかではなく、
「一律的な労働力のみでは企業価値を高められない」
と真剣に思っていることから始まっているそうです。
それを物語るように、重度身障者多数雇用事業所を設立し、
52名の障害者で5000万円の経常利益を出しています。
現在、100名体制に向けて新しい新工場を設立中とのことで、
そのノウハウを中国に移転することも進めているとのこと。


異なるバックグラウンドを持つ人たちが、
それぞれに力を発揮する環境やシステムづくりによって、
壮大な化学反応がグローバルで起きたらステキだなぁと思うのですが、
そこまでになるには、まだまだ努力が必要そうです・・・。


それぞれの人の幸せが、全体の幸せになるといいですね!




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