[荒牧より]「腹に落ちる」とは?

 
 春の足音を日増しに感じられる季節になってきましたね。
 本日、調子に乗ってコートなし通勤を敢行したところ、帰りはやっぱりちょっと寒かった荒牧です。

 
 さて、年末の入団以来、それはそれは目まぐるしく日々は過ぎまして、気がつけば在籍3カ月目に突入
しております。いや〜、月日が経つのは早いもんですね〜。
 前回のブログアップ時は入団後1週間で右も左もわからず、編集部の先輩方が編集作業に精を出す中、
当ブログに拙文をしたためていたのですが、現在はどっちが右でどっちが左かの判別がつくように
なりました。そんなこんなで、右往左往している間に季節も一つ巡ってしまいました。

 
 と言っても、私も2カ月ちょっとの間、ただモジモジと右往左往していただけではなく、Gm33号の編集
作業や取材への同行、セミナー参加と日々貴重な経験をさせていただいているのですが、やはり様々な
方のお話を聞く機会が持てる、というのがこの仕事の魅力なのではと思っている次第です。2月上旬の
HRD JAPANセミナーに始まり、Gm33号にご登場いただく方々の取材など、どの講演・お話も興味深く、
勉強になるお話ばかりでした。GmもMotivating(&Practical)と謳っているのですが、まさに私自身
も様々な方のお話から元気をもらい、明日からの活力をいただいているような気がしております。この
ような体験を読者の方にも誌面から感じていただきたいと思いますし、「Gmを読むことで仕事へのモチ
べーションがアップした」という感想が聞けたら、こんなに作り手冥利なことはありません。なんて、
ガラにもなく殊勝なことを考えてしまった入団以来の日々でございました。

 
 さて、2月のHRD JAPANで「価値観の共有と浸透」というセッションがあったのですが、GEとデンソー
の方が講演をされていました。GEでは「バリュー」、デンソーでは「スピリット」という言葉でそれぞれ
表現していたのですが、社員一人ひとりが経営理念や企業としての価値観を共有し、それが常に個人の
パフォーマンスに反映されていくし、常に立ち戻れる・依拠できるものとして確立されている、という
お話でした。
 ここで、奇しくもお二方ともに使われていた表現が「腹に落ちる」という言葉でした。経営理念や
価値観にしろ何にしろ、他人に押し付けられるのではなく、本当に理解して腹に落ちてこそ意味がある
ものになり、組織を活気づけるのだと。この発言に何とも言えぬ説得力を感じたのは、他ならぬ講演者
のお二人のご様子でした。資料に目を落とすこともなく、よどみのない口調で自社の取り組みをイキイキ
と語っているお姿から、まさにご自身の中で「腹に落ちて」いることを語っているのだということが、
一目瞭然。語っていることを、まさにその場でご自身が体現なさっているという姿は、何ともまぶしかっ
たのでした。

 
 というわけで、私自身も本当に自分の中で「腹に落ちた」ことを、読者の皆様にお届けしたい、
との思いを改たにした次第です。
 
 5月にお届けする33号で紙媒体としての発行は最後になりますが、34号より『GLOBAL MANAGER』はWeb
情報誌として新たなスタートを切ります。 
 今後とも変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます!!