翼竜が滅んだわけ

*[編集長Y]翼竜が滅んだわけ

先週末、いわゆる夏休み最後の日に、お台場にある日本未来館で開催されている
「世界最大の翼竜展」に行ってきました!


このところ秋めいた日が続いていたのですが、この日は夏が「まだ終わってないぜ!」
とばかりにぎらぎら光る太陽とムシムシする熱風、ミンミン鳴くせみの大合唱という
絵に描いたような夏日…


ヘロヘロでたどり着いた未来館は、結構な混み具合でした。「夏休み最後の日だし
子供たちは宿題で大忙しだろう」という私の読みはアッサリはずれたわけです。


ちなみに翼竜というのは、空を飛ぶ恐竜で、白亜紀ジュラ紀に栄えたらしい
のですが、通常想像する恐竜とはちょっとルックスが異なるような気がします。
あまりかわいいとは言いがたい感じです。トサカが不気味ですよね・・・



私の予想では、かなり大きく小型の飛行機くらいはあるだろうと思っていた
のですが、実際は予想よりも小さかったのです。。。しかし、肉食恐竜から
逃れるため、子供は卵から孵ると数時間で飛べるようになり、死ぬまで成長
を続け、結果として長生きする固体は大型化したようです。



そして最終的には、他の恐竜と同じように隕石の衝突による地球環境の大変化
によって滅んでしまいます・・・


私が興味をもったのは、絶滅についての展示にあった以下のような文章でした。


翼竜が絶命し、鳥類が生き延びたので、飛行動物として翼竜が鳥類よりも劣って
いたと言われがちである。しかし大型種が増え、そのために単位面積当たりの個体数
が減った翼竜は、隕石衝突などによる急激な環境変化に対して絶命する危険性が
高かったといえる。そして、鳥類も同じときにその75%が絶滅していることを
考えれば、多様性が高く、個体数が多く、そして生息領域が広かった鳥類の方が、
絶滅する危険性がより低かったと考えた方がよさそうである」


21世紀のグローバル社会を生き抜くキーワードとして、多様性がフューチャー
されることが多いこのごろですが、何万年もの前、恐竜の時代においても
多様性が生き残りのキーワードになっていたとは・・・


最後の展示で、少し仕事モードに引き戻されたYでした。



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