グローバル感覚は快適です in ロンドン



みなさま、こんにちは。
昨日アップされました『GLOBAL MANAGER第37号はお読みいただけましたでしょうか。
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今日も引き続きイイジマがブログを更新させていただきます。
普段はちょっと滞りがちな当ブログをこれからはマメに更新をしていこうと
鼻息を荒くしているフレッシュな私です=3
お付き合いのほどどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m




第2回目の本日は、私がこれまでに体験したもっとも「グローバル」な空間のことをお話させていただきます。
私はイギリスにちょっとした縁があったため、イギリスがよく登場するかもしれませんが、
どうぞ飽きずに「へ〜」と読んでやってくださいますと幸いです。




ロンドン中心部からやや南下したところにVauxhallと呼ばれるエリアがあります。
勤めていた会社の同僚からそこへ遊びに行こうと誘われました。
Vauxhallといえばロンドナーからは寂れた街というイメージがあるようですが、
最近は近代的なビルも建てられるなど、開発に力を入れているようです。





近代的なVauxhall地下鉄駅。なんか伸びてます。




そして何よりここは、小説や映画「007」シリーズで有名なMI6の本部があることで有名です。
MI6とは政府の秘密情報機関Secret Intelligence Serviceの
ミリタリー・インテリジェンス・セクション6 Military Intelligence Section6 の略。
ジェームズ・ボンドJames BondはこのMI6に所属していました。
ちなみに海外で活動する部門がMI6で、国内で活動するのがMI5だとか。




MI6のあるビル。Vauxhall Crossと呼ばれています。



そしてVauxhallはゲイの人たちが集うバーやクラブが多く軒を連ねる場所でも有名です。
とりわけ有名なのがThe Royal Vauxhall Tavernというナイトクラブ。
ゲイボーイの同僚Jはみんなで遊ぶからおいでと誘ってくれたのでした。




当日はパブで集合し、一杯飲んでから出かけようということに。
(どこへ行くにも、まずパブで一杯飲んでから・・・ということが多いです)
1パイントを半分ほど空けた頃、彼の友達が続々と集まってきました。


まずはドイツ人のAさん。人当たりのマイルドな人で、少年のような笑顔が印象的です。
次に来たのはオランダ人のBさん。
一緒に来たのは同じくオランダ人のCさん。はじめての女性です。
続いてマレーシア人のDさん、イタリア人のEさん、アイルランド人のFさん、
フランス人のGさん、スイス人のHさん・・・続々と到着します。


なんだかとっても多国籍。ロンドンなら珍しくないことですが、
ひとり一国籍で一堂に集まった光景は私にとってはじめての経験でした。
Cさんをのぞいて男性陣は全員ゲイであり、女性のCさんはふたりの娘さんがいるバイセクシャル


さまざまな国籍・人種・言葉・年齢・性別(?)が入り混じった空間は非常に開放的でした。
みんな思い思いに楽しみ、母語交じりの英語で気にせず話しまくり、とても楽しそうに笑っています。
英語がヘタな異国人であるとか、性別とか年齢とか、
そんなことを意識しているような人はひとりもいません。
何ひとつ共通点がない集団の中では、お互いがただの「一個人」同士であり、
意識せずに自然と人間対人間の交じり合いがなされていました。
異なって当たり前、なにじんであろうと何歳であろうと宗教が何であろうと、
「人」という単位だけがある・・・そこで存在した事実はそれだけです。


これぞ、まさに大前研一さんが第36号でおっしゃっていた
「無理せずごく当たり前に、グローバルに対応できる価値観の持ち主たれ」
ということではないでしょうか! すばらしいことです!


国際感覚を身につけるということは、異なる文化や習慣にも受容的であるということですよね。
そして、良くも悪くも個人を最初から構成してしまっているもの(国籍や習慣、文化など)から
開放してくれるものでもあるのかもしれません。
「違い」を受容しあい、自分らの習慣を主張せず、お互いが人間という単位で見る。
そんなことが自然にできる感覚を身につけられたらすばらしいですね。




話は戻りまして、パブで結局三杯くらいビールを飲んでいると夜もたけなわ、
いよいよThe Royal Vauxhall TavernへGO!です。
扉を開けると、そこは体格の良い精悍な男性たちで埋め尽くされていました。
合間合間で、紫のパーマネントのカツラを被った芸人さんが楽しいトークショーを繰り広げる時間や
手品ショーなどもあり、とっても愉快な夜となりました。


ちなみに私を誘ってくれたJですが、クラブに入って男臭を思い切り吸い込むやいなや
「ハンター」にうって変わり、私はずいぶんとほったらかしにされたのでした・・・ガーン





The Royal Vauxhall Tavern。週末の夜ともなると長蛇の列です。






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※写真はすべてWikipediaから