外国でもっとも憤慨した瞬間





みなさま、こんにちは。
英語勉強法の秋元さんの記事はお読みいただけましたでしょうか。
「広い世界で活躍したい」という秋元さんのお言葉にはいつもじーんときてしまいます。
そして同じくひたすら単語や熟語などを暗記したことを思い出しました。
ノートや裏紙にいくつもいくつも書きまくったり、マンガなどでよく見るように、
部屋やトイレ、玄関の壁に単語などを書いた紙を貼りまくったり……
あの頃の熱意を取り戻さなくてはと思う、最近勉強サボリ気味のイイジマです。


さて、今週もまた私がブログを書く番が回ってきました。ワーイ
編集部では新入部員ながら早くもブログ番長となっております。
本日は私が外国でもっとも怒り爆発した瞬間を振り返ってみたいと思います。




あれは私が友達K子とロンドンから東京へ一時帰国した時のことでした。
ロンドンからパリへ飛び、パリから東京へ…という乗り継ぎ便です。
ロンドン→パリは朝一番の便でした。


明日からクリスマス休暇ということもあって空港は人だかり。
パリ行きの朝一番便に搭乗するお客さんで長蛇の列を作っていました。
並びながらしばらく待っていたのですが、チェックインの時間になっても
カウンターはまったく開く気配がありません。


待てど暮らせどスタッフは来ず、人々の怒りと苛立ちが頂点に達した頃、
ようやくスタッフが2名ほど現れ、何事もなかったかのように行列の整備をし始めました。
そしてカウンターが開いたのがなんとフライト予定時刻の十五分前です。
怒る乗客を乗せた飛行機は1時間以上遅れを出してパリへ。


パリのシャルル・ド・ゴール空港に着いてから東京行きの飛行機が出発するまでの空き時間は約1時間半。
1時間遅れて出発&到着したのだから、乗り継ぎまでの時間は三十分ほどしかありません。
私たちは飛行機がパリに着陸してドアが開くと、


「ここが辻さんとミポリン呼び方で歳がバレますがが出会った空港ね」 
「どの辺で『やっと会えたね』なんて言ったのかしらぁ…」
なんてことを頭の片隅で思いながら、一目散に走っていきました。


しかし、その頃のパリは何かのテロがあり(思い出せずスミマセン)、街中が荒れていた時。
セキュリティ検査は靴下の中まで調べられるほどの厳しさ、
しかも並ぶ人も多くかなりの時間がかかりそうでした。
すると
「ロンドンからの飛行機が遅れたのでパリからの飛行機も遅れて離陸します。
よって安心してセキュリティ検査の列に並んでください」
というスタッフからの呼びかけがあったので、みんなそれに従うことに。


ところが……。


セキュリティ検査を終え、猛ダッシュしてようやくたどり着こうとしていた目の前で
ゲートが閉まってしまったのです!!


私たちは信じられない思いで、一瞬何が起こったかわかりませんでした。
しかしすぐさま「ふざけるな!」「おれたちを乗せろ!」という
人々の怒声で我に返り、怒りがこみ上げてきました。


しかし、よく見ると怒っているのは日本人以外の人たち。
大勢いたにもかかわらず日本人で怒っている人はひとりもおらず「しょうがないなぁ」と笑って許しています。
な、なんて心が広くて優しいのだろう……と、その寛大さに感動してしまいました。
……が、しかし、このまま大人しく引き下がっていいの!? という気持ちもたぎり、
頭からはどっかんどっかん火が吹いていました。


そこで日本人代表として(?)抗議開始です!
「そもそもロンドンであなたたち航空会社のスタッフが来ないから1時間も遅れた」
「それなのに乗り継ぎの便は定刻通りに離陸するってどういうこと?」
「飛行機は待ってるからあの検査の列に並んでいても大丈夫って言ったじゃない」
ということを告げました。
しかしみなさん、小娘に言われてるからなのか、文句を言われるのは慣れっこなのか、
顔色ひとつ変えずにケロッとしています……。


私は、怒りをぶちまけるというよりは、間違ったことをしているのだから一言いいたい!
という気持ちでいっぱいでした。
こちらは迷惑をこうむった、ちゃんと誠実な対処をしてほしいということを
「きちんと伝える」ということが大切だと強く感じたのです。


そして気がつくと、最初は一緒に怒っていたK子も、そんな私にかなり引いてる様子……。
最初は一緒に興奮していた人が冷めてしまい、自分だけがまだ興奮している時って
(しかも「もういいじゃん」なんて言われちゃうと)
ちょっと淋しいですよね……ヒュル〜〜〜



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