ランチに紅茶はいけません。in ミラノ〜前編〜




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みなさま、こんにちは。
最近、季節の変わり目で、飼い猫(白・長毛)の抜け毛の激しさにびっくりしております、
ブログ番長のイイジマです。
ブラッシングするとふわふわのワタアメが1週間で3つほど、
猫がもう1匹できてしまうのではないかと思うほどの抜けっぷりです。


昨日5月28日(木)に「英語勉強法」をアップいたしました!
今回は、37号でご登場いただきましたスワニー代表取締役の三好鋭郎さんです。


三好さんは、J. F. ケネディー元米大統領の講演テープと、NHKのラジオ講座を聞いて
発音をリピートする……ということを3〜4年間1日も休まずにやられたそうです。
「1日も休まずに」というなんとも難しいこの行為……。
私にはそんな根気がないので、本当に頭が下がる思いです。


三好さんの記事を読みたい方はコチラから、読者登録がまだの方はコチラからどうぞ(^з^)/






ところで、アラマキの前回のブログに「書くことは論理的思考力を養うのに有効」
と書かれていましたが、実は私もそう強く感じるひとりです。
特に人に向けて書くときは、相手にわかりやすく伝えようと理路整然と書くよう努めるので、
頭の中で考えが自然と論理的に整理されていくように感じます。
なおかつ、部屋を整理していたら探し物が見つかったというのと同じで、
それまではなかった新たな発見やアイデアが出てきたりもするのです!



さて、そろそろブログ本番に入ろうかと思います。
私もたまにはそんな哲学(?)的なことを書かせていただこうかと思いましたが、
どうもそのような知的なことは出てきませんでした…… ガッカリ
よって、やはり今日も過去を振り返りつつ、イタリアへの旅について書かせていただこうかと思います。


イタリア人の友人(通称ミロ)がミラノに1週間ほど帰るので
よかったらみんなもおいでよと私と数名の友達を誘ってくれました。
ミロは経済ジャーナリストという立派なお仕事をしているのですが、
なかなかつかみどころがなく、時々ついていけないほどの超ハイテンション男子。
ゆえに私はかなり躊躇しましたが、でもこんな良いチャンスはめったにないし、
別の友人も何人か行くようなので、結局はついて行くことにしました。


ところが出発日。空港には私とミロしかいません。
他の友達はみんな行かれなくなった(もしくは行くと言ってたのは口だけだった)というのです。
「ぎゃ! このハイテンション男子と1週間ずっとふたりきり!?」 (T◇T;)!!
と、世話になる立場であることもミラノへのうきうき気分も忘れ、とたんに憂うつに……。
引き返そうかとも思いましたが、休みもとってしまったし、何よりチケットも取ってしまってるので
結局はそのまま飛行機に乗ってミラノへGOしました。



ミラノの大聖堂「ドゥオーモ」



ミラノの人はまじめで働き者だと聞きます。
たしかに、とてもしっとりして安全な街という印象がありました。
そして街も人も、ロンドンから行ったせいかすごくおしゃれに見えた気がします。
驚いたのが、あるお店のショーウィンドウでポーズをキメているマネキンがプルプル震えていたこと。
ひとりが今にも走り出しそうな格好で、ひとりが片膝を立てて座っているのですが、
よく見るとそれは人間だったのです。
「これで時給いくらなんだろう……」 と思わず下世話なことを考えてしまった私でした。



ミロはもともとローマの出身ですが、仕事の都合上ミラノにマンションを買って住んでいました。
同じくミラノ在住のお父さんが車で迎えに来てくれ、ミロのマンションまで送ってくれたのですが、
途中で女子を2名ほど拾っていきました。
日本だったらふたりまとめて恋人なのではと疑うほどのイチャつきぶりでしたが、
そこはイタリア人、やはりただの仲良し女子友達でした。

やがて超大きな億ションに到着。
どうやらミロのパパは社長さんで、ミロはものすごいおぼっちゃまのようです。
そして、マンションに着くと私の存在など彼らにはまったく見えておらず、
両肩に女子たちをしたがえ、鼻歌まじりにマンションの中へと入っていくミロの後を
鼻の穴を広げて、えっちらおっちら重いスーツケースを持った私がついていきます。

しかし、そんな疲労と無様さも、ミロが数分で手軽に作ってくれたパスタのおいしさで
吹っ飛んでしまいました。あっという間にお店の味の完成、
かつ粉チーズもインスタントではなく、ちゃんとパルメザンをごりごり削るなど、
さすがイタリア人、料理にこだわってるぅ〜と感動です。

その夜、ローマにいるというミロの彼女の写真を何十枚も見させられました。
「可愛いだろう」「セクシーだろう」
と、さんざん自慢された挙句「まぁおれの彼女だからな」と締めくくられた。 なんなんだ、いったい

次の日、私とミロは街中へ出て行きました。
D&GのズボンやらPRADAのシャツやらを買った彼は 私は何も買えず……
「そこそこの服が何枚もあるよりも、上質でおしゃれなものが1枚ある方がいいのさ」
と言います。なんにでもこだわりがあるのだなぁと印象的でした。

そしてランチをしにカフェへ。
彼は何を頼んだのかはおぼえていませんが、私は卵のサンドイッチと紅茶を注文しました。
するとすかさず
「ノー! ありえない!」とミロが大騒ぎするではありませんか。
「イタリアではランチに紅茶なんて飲まないよ。しかもランチにサンドイッチと紅茶?
おいおい、その組み合わせもノーだよ!!」

とあきれ返っています……。

出たな、こだわり男!!
しかし、何がいけないのかさっぱり理解できないうえに、
彼のこだわりが自分に押し付けられるのはものすごーーーくめんどくさい。
「これでいいんです、私は」
何がいけないのか理由も聞かず、ごり押しました。

これはイタリア人の感覚なのか、それともミロの感覚なのか、未だにそれはわかりません。
この後も彼は、クロワッサンとカプチーノという組み合わせなど
私が注文するさまざまな組み合わせや時間帯になん癖をつけてきます。
面倒ながらも、いろいろな意味でイタリア人の食へのこだわりを感じさせられました。


さて次回はミラノの旅後編です。
思った以上に英語を話す人がいなかったミラノで、無言の戦いの旅が続きます……。







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※写真はWikipediaより。