答えはいつも、自分の中にある。かも。



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こんにちは。
先週末サーフに行くことができず、なんとなく身体がむずがゆく、かつキモチ悪い
今日この頃、アラマキです。


さて、我が編集部では8月に発行される『GLOBAL MANAGER』38号の制作真っ盛りで
ございます。先日は、特集の取材でとある大学までお邪魔してきました。今回の特集
では、環境保全フェアトレードなどの分野で活躍されている方々にご登場いただいて
いるのですが、この日は、現在のように「環境・CSR」といったイシューが盛んに論じ
られる遥か以前から「環境共生型ビジネス」を提唱されている、とある大学教授の方
にお話を伺ってきました。専攻が文化人類学とあって、今までにはない視点から非常
に興味深いお話を聞くことができ、個人的にはここ最近の中でもダントツに印象に残る
取材になりました。以前から取材をしたいと思っていた方だけに、感慨もひとしおでした。



帰りのキャンパスには、こんな夕焼け空が・・・。いや〜、キレイっすね〜。


そして、取材と同時に編集部では、いくつか新しい試みにチャレンジしています。デザイン
のリニューアル、新コーナーの立ち上げ、新媒体資料の作成などなど・・・。新入部員
イイジマと日々、「あーでもない、こーでもない」と進めておりますので、みなさま楽しみ
にお待ちくださいませ!!


そんな新しい試みの中でも、最もチャレンジングなものが、特集のテーマに基づいたイメージ写真
を作成してみよう、というものです。原稿の内容がいかに素晴らしくても、読者の方に読んで
いただかなくては何の意味もない――。それにはビジュアル面での工夫によりイメージの喚起
を促し、思わずその記事をクリックしたくなるような構成にしたい、という思いがスタート
地点でした。


先日、その打ち合わせでデザイナー、カメラマンとミーティングの機会を持ちました。個人的
には旧知の仲なのですが、本誌では初登場のクリエイターです。二人とも非常にプロフェッショナル
で、さまざまなアイデアを出していただき、なんとなく具体的なイメージが見えてきた、といった
ところです。なにせ手弁当でやっているもので、こちらには「アート・ディレクション」などと
いう職能をもった人間はおりません。そこはそこ、僕としては、ない知恵を絞って二人の
クリエイティビティを刺激すべく、奮闘してみたいと思っています!!


そんな中、最近肝に銘じているのが、本誌33号で取材させていただいた新生銀行マーケティング
部長(当時)の福田桂子さんのお話です。福田さんは美大出身という、銀行勤務の方の中でも異色の
経歴の持ち主なのですが、ルイ・ヴィトンジバンシィといったハイブランドマーケティング
PRを手がけてきた方です。新生銀行では、32色のキャッシュカードを提案するなど、「Color your life」
というテーマで斬新な広告戦略を仕掛け、各種広告賞、グッドデザイン賞を獲得されました。
コミュニケーションデザイン部門では金融業界初だったそうです。



その福田さんが、「デザイナーが見当違いのものを出してきた――。私の経験上、そういう場合
は十中八九、原因は発注者側の不備にあります」という旨のことをおっしゃっていました。
要は、出来上がりのイメージの違いがあった場合、発注する側の伝えたいことにブレが生じて
いたり、クリエイターへの説明に不備や間違いがなかったかを、まず検証してみるべきではないかと。


これは自戒の念を込めて、深く自分自身の中に刻み込むべき言葉だと感じます。弊誌も、デザイナーさん、
カメラマンさん、ライターさんと恊働して作成していますが、発注側の指示に度々ブレがあったら、
彼らもたまったものではないですよね。でも、これは簡単そうで、すごく難しいことだとも感じます。


もちろん、お互いの相性や能力という根本的な問題がある場合もあるかもしれません。
それでも、パートナーの方々にその実力を最大限発揮してもらうためには、まずは自分たちが
もともと表現したかったコアをしっかり認識し、適切な方法でそれを伝えることが必要ですよね。


原因を他に求める前に、まず自分の足下を注視してみろ、と。自分がそれを通じて伝えたいことを、
しっかり掘り下げてみろ、と。答えは、いつも結局、自分の中にしかないんじゃないか、と。


これは、仕事や普段の生活全般に関してフィードバックできる、なかなかに根深いテーマかもしれません。
けど、自分と向き合うって、なかなかできないことですよね〜。


先日発売されたAERA誌で表紙を飾った、英国のロックバンド「オアシス」のリアム・ギャラガーが同誌の
インタビューで、新作「Dig Out Your Soul」(己の魂を掘り下げろ、とでも訳す?)を引き合いに出し
こんなことを言っていました。


「魂を掘り下げない人間は、そこらに生えている木と変わらない」。



うわっ!! 老けたな、リアム!! 渋いけど。


というわけで、前述の福田さんの言葉から飛躍し過ぎて、一人勝手に内省モードに入ってしまった、
梅雨入り前のエモーショナルなアラマキでした!!
それでは、みなさまご機嫌よう。


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