イギリスの食事…うわさの真相<1伝統料理編>





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みなさま、こんにちは。
毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
ところで、バナナが夏バテ防止に効果的という記事を「MSNビューティスタイル」にて読みまして、
とても興味深かったのでこちらにちょっとご紹介。

その記事によると、バナナは夏バテ以外にもさまざまな効用あるようです。
ごくごく簡単にまとめました。

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1.優秀なエネルギー源
   →さまざまな糖類が含まれている(だけどカロリーは低い)
2.夏バテ対策に効果的
   →カリウムやビタミンB群など、不足すると疲労を招きがちな成分が豊富
3.整腸作用あり
   →オリゴ糖が豊富(食物繊維も豊富)
4.免疫力を高める
   →免疫力を活性化させるTNF(腫瘍壊死因子)という物質を増やす
5.精神安定・ストレス対策にも
   →カリウムマグネシウムポリフェノールが豊富

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バナナってこんなに優れものなんですねぇ。驚きです!
実は私、毎朝欠かさずバナナを1本食べています。
しかし、夏バテ防止になるとは知らず、朝バナナダイエットのためだったのですが・・。
でも一石二鳥なのでこれからも食べ続けていこうと思います。
しかしMSNのような大きなサイトでこのような記事が掲載されると、
ひょっとして当分の間はスーパーからバナナが減るのでは!?



さて、今月にアップする『GLOBAL MANAGER』38号についてのお知らせです。
実はリニューアルに伴う検証作業等の理由により、
誠に恐縮ですが、発行予定日が1週間ずれることとなりました。
よって、8月27日のリリースとなります。
もうしばらくお待ち下さいますよう、みなさまのご理解のほどよろしくお願い申し上げますm(__)m


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今回の「私のグローバル体験」はイギリスの食事に関するうわさの真相です!


なぜ「うわさの真相」かと申しますと、そうです、
「イギリスの食事はまずい」といううわさの真相ということなのです。
みなさまも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
なんせ、本人たちも認めるまずさです(年配の方々は除く)。
私は日本にいるイギリス人の友達から「かわいそうに・・・大丈夫?」と同情されました。

私はあるイギリス人老夫婦と十年以上にわたる深い縁があり、
イギリス生活の何年かはそのご夫妻と一緒に住まわせてもらっていました。
若い頃、はじめてイギリスに留学で行ったときに、イギリスの北にあるYorkという街で
これまた老夫婦のお宅にホームステイしていたことも含めると、
生粋のイギリス人家庭の食事を食べていた期間はけっこうな長さです。

これは、いってみれば、ハンバーガーやサンドイッチといったアメリカの食生活をしていた
アメリカ人の若い女子が、いきなり納豆やらうどんやら味噌やらを食べて暮らすくらいの衝撃。
しかも美食大国日本から段階を踏むことなくいきなりイギリスです。


私が思うところ、生粋のイギリス人家庭での食生活を経験した人は
「食事がきつかった・・・」と答える人が多いのではないでしょうか。
特にロンドンなどの都会では、食事に耐えられなくてホームステイ先を変えてもらった、
あるいは家を出てアパート暮らしを始めたという人が多くいました。


ちなみにロンドンでは、生粋のイギリス人家庭がホームステイ先というのはけっこう珍しいことです。
かつ「アットホームなイギリス人家庭」に当たる確率はさらに低く、
「ビジネス」として下宿先を提供している感覚のご家庭がほとんどです。
そんなわけで、私の周りの学生さんでホームステイをしている人は1人もいませんでした。

田舎では、外国人の学生さんの滞在はホームステイ率が9割くらいなのですが、
ロンドンでは上記のような理由も含め、学生でも純粋にホームステイをしている人は
1割くらいなのではないでしょうか。
あとは、住み込みで1日に数時間ベビーシッターなどの仕事をすることで
家賃や食費をまかなっているという子もいましたが、いわゆるホームステイとはほど遠いです。





さてさて、食事の話に戻りますが、私がイギリスにいた時、日本の友人・知人からは決まって
「食事はどう?」と聞かれました。


私の答えはいつも「うわさ以上・・・」でした。

ときどき「イギリスの食事はまずいと聞いていたけど、そうでもなかった」
という声を耳にします。
私が思うに、それはおそらく、生粋のイギリス人家庭の味に毎食どっぷり漬かっていない場合だと思います。
外食すればそこそこのものは食べられます。
(それでも「おいしい!」はそんなにないです)
料理が好きで上手な人も若い人の中ではけっこう増えてきています。

伝統的なイギリス料理「サンデーロースト」もまあそこそこのお味なんです。
ビーフかポーク、チキン、ラムのいずれかのお肉と、
マッシュポテト(もしくはオーブンで焼いたポテト)、ブラッセスプラウト芽キャベツ)、
にんじん、グリーンピースなどの野菜と
ヨークシャーブディングといった、甘くないシュー生地のようなもの、これらすべてが一皿に乗り、
これらにウワーッとグレイビーソースと呼ばれるソースをかけたものです。

ヨークシャープディングが乗るのはビーフのとき

※写真はWikipediaより


そしてなぜか、日曜に食べる夕食はいつも午後2〜3時くらい。
ロンドンではこれほど早い時間に食べることはなかったのですが、田舎(ヨーク)では午後2時に食べていました。
その後、夜までにもちろんお腹が空いてしまうので、サンドイッチなどを補充。
なぜ2時に食べるのか・・・なぜなんでしょう。
ちなみにパブでも気軽に食べられます。
日曜は家族みんなでサンデーディナーを食べにパブに行く、なんていうのは昔からの習慣のようです。


ちなみに、サンデーローストの発祥を辿ると、産業革命時のヨークまでさかのぼるらしいのですが、
アイルランドやカナダ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどでも食べられているようです。


では何がそんなにおいしくないのか。
正確にいうと「おいしくない」よりも「とにかく無頓着」という表現がぴったり当てはまると思います。
味にも料理の仕方にも鮮度にもとにかくあり得ないほど無頓着です。


私は、ある時気づいてしまいました。
どこの家でも、誰と食事をしても
「うん、この○○はおいしいね!」とか
「これは新鮮だね!」などと
話しながら食べている姿をただの一度も見たことがないのです!
食事に楽しみを感じているとは到底思えませんでした。

そんなイギリス人家庭で、具体的に私はどんな無頓着なものを食べていたのでしょう?
再来週の私の記事では、衝撃の“料理”その1をお伝えします。
どうぞみなさま、お楽しみに!!





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