イギリスの食事…うわさの真相<水浸しパスタ編>





◆グローバルな視野を育むビジネスweb情報誌『GLOBAL MANAGER』はコチラからどうぞ。




みなさま、こんにちは。
最近、朝晩が少しずつ涼しくなってきたと感じる今日この頃です。
前回のブログにてバナナについて触れまして、msnなんて人気サイトで取り扱われたら
翌日、スーパーからバナナが消える!? なんてちょっと心配しましたが、
それはまったくの杞憂にすぎませんでした。
ありましたね、ふつーに。バナナよ・・・よかった。
思わず1袋5本の束になっていたのを一気に2袋買ってしまいました。




来る8月27日にアップされます『GLOBAL MANAGER』38号に関するお知らせです。
アラマキの7月21日の記事にて新コーナーの紹介をさせていただいたかと思いますが、
諸事情により、今号では「世界が魅せられた日本 〜歴史に刻まれた偉人たち」が見送りとなりました。
もし楽しみにしてくださっていた方がいらっしゃったら申し訳ございません! m(>_<)m
こちらの新コーナーに関しましては、また次号の制作段階でご報告させていただきます。


現在の最新号(37号)はコチラから。
読者登録がまだの方はコチラからどうぞ (^з^)/





さて、今回の「私のグローバル体験」はイギリスの食事に関するうわさの真相・第2段です!


前回の巻も読んでいただけますと、より一層イギリスの食事について知ることができますヨ!
「イギリスの食事はまずい」というよく耳にするあのうわさの真相に、
イギリス人家庭の味にどっぷりと浸かったイイジマが迫ってみました。


前回も書きましたが、イギリス料理は「まずい」というより「無頓着」という表現の方が正しいかもしれません。
伝統料理はそこそこ美味、レストランでもまずまずのものか、
時にはおいしいと思える料理にも出会えます(かなり低い確率ではありますが)。


家庭で食べるごはんはとにかく無頓着なものばかりで、日本人からすると「料理」とは呼べないものがほとんど。
特にご年配のイギリス人の食べるものは無頓着そのものです。
美食大国日本の、しかも料理が大好きな母親の元で生まれ育った私にとって、それはそれは毎日がつらく苦しい戦い。
特に、とあるご縁でもうずいぶん長いこと良くしてもらっている
ロンドンのご夫婦のお宅での食事が私の人生のなかでもっとも苦しいグローバル体験でした・・・・。



数々の「苦しい食事」のなかから、今回はパスタをご紹介します。
まだこのお宅に住み始めて間もない頃、エルシー(お母さん)から
「今日のごはんはスパゲッティボロネーゼよ」と言われました。
ボロネーゼとは日本でいうミートソースですね。ちなみにその後、このセリフは週に1・2回聞きました。
つまり、週に1・2回の夕飯はミートソース(のみ)なわけです。


パスタもミートソースも好きな私は、最初にこの言葉を聞いたとき、
「イギリスでもそんなの食べられるんだ〜♪」
と楽しみにしておりました。


※写真はWikipediaより

しかし出てきたものを見ると・・・・・・・・・
パ、パパ、パスタが水に浸かってる・・・・・??(T◇T;)!!

ちょっと水っぽいなどという程度ではなく ましてやスープパスタなどでもなく
パスタを茹でた水がお皿の底から2センチほど貯まっているのです。


な、なぜこんなことに・・・?
エルシーが他の家族のパスタを茹でているところを見ていると、
なんと「茹でたパスタを網に入れて水切りをするという」工程がすっぽり抜けていたんです。
つまり、鍋の中で茹で汁につかるパスタをそのままお皿に盛っていました。
エルシーは「それが何か?」という顔です。


これにはかなり驚きましたが、ここはイギリスなんだからと自らを納得させ、とりあえずそのパスタを食す私。
もちろん、パスタはぶよぶよ、ミートソースの味も水っぽくて薄く、おいしいものではありません。
あぁ、アルデンテのパスタに、濃厚なお味のミートソースが食べたい・・・。
私はチーズをこんもりと上にかけて味をごまかしました。


ちなみにこのチーズのように、塩やケチャップ、ソース、マヨネーズ、醤油、ハーブ、マスタードなど
ありとあらゆる調味料はその後も私の偉大なるパートナーとなります。


そんなスパゲッティミートソースはあろうことか、この家の定番メニューのひとつであり、
週に1度は必ず出されました。そして毎回、水浸し、です。
食べる前には、必ず可能な限り水を排除することに努めました。
しかもエルシーとジョン(お父さん)に気づかれないように・・・これが至難の業なのです。


ふたりがキッチンにいないときは堂々とシンクに水を流せるのですが、ふたり揃ってキッチンにいるときは大変です。
テーブルの上に置いてある紙ナプキンをさりげなく取り、指を拭いたりなどしてごまかしつつ、
ふたりの目を盗んでそのナプキンをお皿の中に素早く突っ込むのです。
そうすることでナプキンに水を吸わせていたのですが、
なんせシンクに「流す」ほどの量なので、ナプキンでは吸いきれず、すぐにひたひたになってしまいます。

しかしナプキンに吸わせるという行為を続けるのには限界があります。
ふたりの目を盗める時間はそんなに長くはないし、ナプキンを何枚も使っていてはふたりに訝しがられるので、
私は「あ〜あぁ・・」という気分で途中であきらめ、まだまだ水が残っているスパゲッティミートソースを口に運ぶのです。


これが週に1・2度、2年ほど食卓で繰り返された私の行動のひとつ・・・。
ちなみに、以前地方でホームステイをしていた友人に聞いてみると、
その子の家庭ではミートソースは週に3・4回出されて、やはり水でベチャベチャのグニョグニョだと言っていました。
そして1ヶ月ほどでこの家を出たそうです。

しかし、なんの、まだまだあります。
次回は冷凍食品編です! どうぞお楽しみに!!


来週のアラマキの記事は「エシカル」についてです。
8月27日にアップされる『GLOBAL MANAGER』38号制作中に何度も遭遇したこの言葉、
これは一体どんな意味なのでしょう!? 
気になる方は来週後半にまたお越しくださいませ!!




◆GLOBAL MANAGER最新号はコチラからどうぞ。