ウィーン超珍道中 <中編〜恐怖の男・続〜>





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みなさま、こんにちは。
更新がだいぶ滞っており、大変申し訳ございません!
GM39号の制作がてんやわんやしてきましたため、
ブログにはなかなか手が回りませんでした・・・。
なので、今回はあまりJの核心に迫ることのない記事となっておりますです・・・!!


ちなみに『GLOBAL MANAGER』最新号は今月30日にアップされる予定です。
みなさま、どうぞお楽しみに!


38号のアンケートにはたくさんの方々からご回答をいただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございますm(__)m
今後、誌面の充実をはかる上での参考にさせていただきます。
そして39号でもまたどうぞよろしくお願い申し上げます。



先日11月3日文化の日は気持ちの良い秋晴れでしたね。
ところでご存知の方も多いかと思いますが、
文化の日は晴れの特異日といわれており、過去30年間を見ると7割が晴れなのだそうです。
でも近年で見てみるとその確率はどんどん崩れていき、
最近5年間で見ると雨の日の方が多いほどにまでなってしまいました。
地球温暖化の影響らしいのですが、この温暖化問題は日々のいとなみのなかでも
実にさまざまな影響を与えているのだということを感じると恐ろしいです。





ではでは、本日もしつこくウィーン珍道中の続きでございます。 よ!
思いがけず長くなってしまってすみません。一体いつになったら後編にいくのでしょう!?
前回の記事はこちら→ 1話目 2話目 3話目
楽しさ4倍です、はい!




「ホテルで男と歩いてたおぼえなんてない」


オーナーのまさかのこの言葉に私たちは心底驚きました。
だって、たった10分くらい前のことを聞いているのに、そんな返事が返ってくるとは夢にも思わなかったのです。


私とMは、つい10分ほど前のことで、オーナーはふたりきりでその男と階段を下りてきた、
だから、覚えていないわけがない、ということを必死でうったえましたが、
私はもどかしくなってついにお姉さんから受話器をうばいました。


水色のシャツを着ていた、セーターを肩にかけていた、白のズボンを履いていた、
ほんの10分前にあなたは男を話しながら階段を下りてきた・・・・ということを必死に伝え、
「あぁ、彼ね」とオーナーが思い出すのを待ちました。
しかしオーナーは「何のことを言っているのかまったくわからない」の一点張りです。

このオーナーはなぜシラをきるんだろう、こんなアジア女子2名を怖がらせて何の得があるんだぃ、
あるいは本当におぼえていないだけ? でもたった10分前のことを覚えていないってありえるのかしら。
やっぱりJとグル・・・・? それともただのバカ・・・・?
私たちの頭の中でいろいろな思いがぐるぐるとめぐります。


「それで、その男がどうかしましたか?」と聞いてきたオーナーに、これまでの経緯を話しました。
するとオーナーは少しの沈黙の後、「何かあったらこの携帯にお電話ください」とだけ言いました。
私たちはオーナーのそんな態度に腹が立ってくるやら恐怖で凍りつくやらで、
せっかくの旅行がまーーーったく楽しくありません。
Mなんてわざわざ日本から来ているのにさらに気の毒です。


「大丈夫、安心して。もし怖かったらいつでもフロントに来てちょうだいね」
お姉さんは優しくしてくれます。
やはりJとはグルじゃないのね・・・。お姉さん、信じていいのね・・・。
お姉さんだけがここウィーンでは私たちにとってマリア様のようです。


なんであんな男にウィーン紀行をジャマされなきゃならないのかと、私の感情は次第に怒りに変わっていきました。
ロンドンからオーストリア 正確にはスロバキア に降り立ってもう3時間くらいが経過しています。
たったの1泊2日旅行なのに3時間も無駄にしてしまった・・・。にくきJとオーナーめ。



ところでMは昔からひじょーーーに怖がりな女。
霊的なものも、スリルな乗り物も、高いところもすべてダメです。
中学1年生くらいのときだったでしょうか、デパートの上に特設されたお化け屋敷に
無理やり一緒に入らせたことがありますが、それはそれはもう大変でした。


「ぎゃーーー」「無理ーーーー」「やめてーーーー」とものすごい雄叫び、
私のTシャツを引っ張りまくってテロンテロンにする、
ついには腰が抜けたようになり、膝ががくがくになって立てなくなってしまったのです。
めんどくさいな、この女・・・・と思いました。


しまいにゃ後ろを歩いていた老夫婦に
「ちょっとおばさん、何やってるの、早く来てよ!!」とキレながら助けを求める始末。
たかがお化け屋敷であそこまで恐怖を感じるM・・・すごいです。ある意味オトク?
その姿を見て、私は二度とこの女をお化け屋敷や高いところなどには誘うまいと誓いました。



そんなMですから、このときには人の何倍もの恐怖を感じていたことでしょう。
顔を見ると恐怖でかなりこわばっています。
私は「ここにいてもしょうがないから観光に行こう、きっともうどこかへ行ったよ」と、Mを促しました。
Mも同じことを思ったのか、すぐに首を縦にふりました。


でも油断は絶対に禁物、再びウィーン南駅へと向かったタカとユージでした。
ウィーン南駅につくとインフォメーションの窓口の列にまず並びました。
明日の帰りのため、ブラスティラバ空港に直接行くバスがこの駅から出ているのか聞きたかったのです。
並びながらJとオーナーのことで話は持ちきり。


「ほんとになんなのさ・・・」
「ホテル、変える?」
「え・・・今日の今日で見つかるかなぁ・・。しかもキャンセル料が発生するし」
「命には代えられないわよ!」
「でも・・・でも・・・・」


そこへ

「ビッテ(どうぞ)」


今まで閉まっていたもうひとつの窓口が開いたようでした。
しかし、駅の騒音も手伝って、私たちにはおじさんの声が届きませんでした。
すると、


「ビッテ!」 (訳:どうぞって言ってんだろ!)



「ビッテ!!」 (訳:早くしやがれ!)



と、ドスのきいた声が大音量で聞こえてきて、
私たちはようやく自分たちの番になっていることに気づきました。
恐る恐るそのおじさんの窓口へ行き、ブラスティラバ空港への直通バスについて尋ねる私たち。
すると、おやじ、眉間に深いシワを寄せて


「あのねぇ、ここはバスの窓口じゃないんだ、電車なんだよ! バスのことは別のところで聞きな」


などと言うではありませんか。
日本語にすると本当にこんな剣幕・・・・。
なぜインフォメーションの人にこんなに怒られてるのか・・・・再びあうあうする私たち。
もはやオーストリアの人たちみんなが恐怖を与える国民のようになりました・・・。 チーン









じぇ、Jとはその後どうなるのでしょう!?
そして次回はウィーンの市街観光に繰り出します!
どうぞお楽しみに!!
そして何より、11月30日(月)アップのGLOBAL MANAGER 39号をお楽しみに!!!!!!






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