イギリスの田舎町ヨークって良いところ


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みなさま、こんにちは。夏もいよいよ本番ですね。
1年でもっともテンションが下がる季節でございます。
と、去年の今ごろのブログでも夏に対する不満をつづっておりました。
暑さにものすごく弱い生態なゆえ、夏は何もできません。
とはいえ、オフィス内のクーラーにひとりカーディガンと毛布をかぶっていて、
暑いのは体質的に苦手でありながら冷え性という、面倒なことになっています。


さて、来週27日(火)は「私の失敗談」Vol.12アップの日でございます。
今回はサッカーのメッカとして有名なあの国での失敗談です。
編集部では思わず声を出して笑ってしまいました。
みなさま、どうぞお楽しみに!


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さて今回はまた「私のグローバル体験」について書かせていただこうと思います。
ウィーンからイギリスにまた戻りまして。。


私がはじめてイギリスにやや長期で滞在したのは、まだうら若き乙女のとき。
ヨーク(York)というイギリスの北に位置する町に語学留学をしたのでした。
(犬のヨークシャーテリアのヨークです)
小さな語学学校に通っていたのですが、そちらが手配してくれたおうちでホームステイをしていました。


お隣のバルというご夫人の家にはモハメド・ほならら・ミルというモルジブ人の男の子がホームステイをしていて、
聞けば、彼はモルジブの首都マレで一番大きなホテルの御曹司だとか。
1999年当時、まだフロッピーディスクを入れるドライブが内蔵された分厚〜いパソコンが主流、
かつ、まだ一家に一台あるかないか(ない方が多い)という時代に、
自分専用の日本製薄〜いノートパソコンを遠い異国イギリスに持参してきていたのです。


私なんて当時はメールアドレスさえ持っておらず、それどころか役割もよくわかっていませんでした。
中国人のヤンくんが、日本にいる友達と簡単に連絡が取れるからと、
私のためにフリーアドレスを取得してくれたのですが、
「アドレスがわからない人には、キーワード検索でその人を割り出してメールを送れる?」
などとぬかしていた記憶があります。メール送信とネット検索を混同していたのですね。
「相手のアドレスがわからないとメールは送れないよ」ヤンくんはすっかりアホを眺める目で私を見やり
「住所がわからないと手紙は届かないよね。それと同じなんだよ」
と、幼稚園児でもわかるようにやさしく、そして至極もっともな説明をしてくれました。
「そうだよ、そりゃそうだよ、ヤンくん・・・」


そんな時代ですもので「自分専用のノートパソコンを海外に持ってきている、しかも日本製で高級の」
という事実は、彼がお金持ちかつハイテクな人間ということを簡単に語ってくれたのでした。
しかも常夏のモルジブから来たというのに、秋冬物の衣装もいっぱいで、いつもオシャレな格好です。


通っていた語学学校までは徒歩25分という、けっこうな道のりでした。
お隣でホストマザー同士が仲良かったこともありミルは毎朝迎えに来てくれて一緒に学校へ行き、
帰りもほぼ毎日一緒に帰りました(よほど心配されていた様子)。
彼はとーーーっても英語が上手で、聞けば翌年にイギリスの大学へ進学するために語学学校に通っているとか。
ちょぼちょぼと貯めたお金でひいひい言いながらようやく半年程度の留学を果たしたような私とは
英語力も頭脳も(財力も)まったくレベル違いなのです。ぐすん。
学校へ到着すると、彼は上級クラスへ、私は下級クラスへと、そこで初めて行き先がぱっくりと分かれるのでした。



ところで、日本は建物がバラバラだとよくいわれますが、たしかに外国の家は基本的なつくりが一緒のように思います。
ロンドンではさまざまなタイプの家を見ましたが、基本的には大差はありません。
それもお隣とお隣で違うという単位ではなく、このエリアや道には○○様式の家が並ぶという単位です。
で、ほとんどの田舎では、レンガの家がずら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと肩を並べています。
周囲の心配どおり、私はミルなしでは登下校もままなりません。
なぜなら家がみんな同じ=景色が同じなので道がまっっったく覚えられないのです・・・・・・・・・。


「じゃあぼくは口出ししないし先導もしないから、きみが思うとおりに歩いてみて」
と、ある日下校の際にミルにテストされたら明後日の方へと行ってしまうし、
ミ「いま自分がどこにいるかわかる?」
私「まったくわかんない」
ミ「ぼくたちの家の前だよ・・・」(←呆れ顔)
なんていうこともありました。そのくらい家の区別がつかなかったのです・・・。


しかし、家から学校まではひとつ曲がり角があるだけであとは道なりに進むだけということが3ヵ月後くらいに判明。
もっと複雑に歩いているような気がしたのですが、意外に簡単でした。
・・・こうして書いているとイギリスの家ではなくて私個人の能力の問題という気もしますが・・・。



ヨークの駅と街は、住んでいた家からバスで20分ほどくらいのところにありました。
イギリス国内とイギリス周辺の国の街へはいくつか行きましたが、なかでもヨークの街のかわいさは格別だったように思います。
中世の面影が色濃く残る街はイギリスでは珍しくないのですが、ヨークにある建物は中世よりもっとさかのぼるものもありました。



14世紀から続くThe Shamblesと呼ばれる小道には木枠が特徴の建物が並ぶ


ヨークの一番の特徴は、北ヨーロッパでは最高峰の大きさと歴史の長さを誇るゴシック様式のヨーク大聖堂(York Minster)、
今では街への玄関となっているゲートと、かつて外敵の侵入を防ぐために巡らされた城壁がいまだに残っているところだと思います。
この城壁は市街地をぐるりと囲っているので、この上を歩いてヨークの町並みを眺める観光客も少なくないとか。



ステンドグラスでも有名なYork Minster



このようなゲートが街に4つほどあり、中に入って防壁の上へと上がれる



ローマ帝国に支配されていた時代につくられた防壁。眺めが良いです


ひとつの街の中にこれほど歴史が凝縮されているのっておもしろいですね。
これまでの人生で見た景色や建物の中で鳥肌が立ったものが2つありまして、そのひとつがヨーク大聖堂だったのです。
(もうひとつは長野県の霧ヶ峰
偶然何かで見た写真でその景色にうっとりしてしまい、留学先をヨークに選んだのでした。


こうして書いていたら久しぶりに行きたくなってきました(><)


次回は編集長アラマキによるブログです。
私とは対照的に夏にはイベントが盛りだくさんのように見受けられますので、ブログも楽しみです!



※写真はWikipediaより





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